はじめに、私はHSP傾向が強いです。
ただし、正式な精神疾患や障害として診断されるものではありません。
HSPは性格特性の一つであり、感受性が高い人々を指します。
そのため、医療機関での診断基準には含まれていません。
しかしメンタルクリニックによっては、カウンセリングの一環としてHSP自己評価テストを行うことがあります。
私も受けたことがあり、傾向が高いと先生から言われました。
因みに、自己評価テストは無料で診断できます。(HITOSTAT:HSP診断サイト)
ここで診断してみた結果…非HSS型HSP傾向が高いとのことでした。
ちなみにHSPは全人口の約15%~20%(5人に1人)に存在するとされています 。
HSPの割合に男女差はないとされ、男性と女性の両方に同じように存在するとのこと。
過去には、お笑い芸人の田村淳さんも公表されていました。
『繊細』
— 田村淳 (@atsushiTSK) December 26, 2019
カウンセラリングの先生に
HSPだと言われました…
昔からなぜ自分だけ?と
不安に思ったこともあるけれど
HSPなんですよと言われたら
とても気持ちが楽になった…
#HSP
今回は、HSPの特徴、原因、生活への影響、そしてHSPとしての生き方を探ります。
HSPってなに?
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)という言葉は、心理学者エレイン・アーロンによって提唱されました。
HSPは、感受性が高く、周囲の刺激に対して敏感に反応する人々を指します。
HSPの種類
HSPは主に以下の4つのタイプに分類されます 1
- HSP(内向的HSP)
- 特徴: 繊細で刺激を求めない内向的な性格。約70%のHSPがこのタイプに該当します。
- 行動傾向: 少人数の交流を好み、深く考えることが得意。人との関わりが苦手で、内にこもりがちです。
- HSE(外向的HSP)
- 特徴: 繊細でありながら、外向的な性格。刺激を求める傾向があります。
- 行動傾向: 社交的でありながら、感受性が高く、周囲の刺激に敏感です。新しい経験を求めることが多いです。
- HSS型HSP(刺激追求型HSP)
- 特徴: 繊細で刺激を求める内向的な性格。
- 行動傾向: 刺激を求める一方で、感受性が高く、過剰な刺激に疲れやすいです。
- HSS型HSE(刺激追求型・外向型HSP)
- 特徴: 繊細で刺激を求める外向的な性格。
- 行動傾向: 社交的でありながら、刺激に対して敏感で、時には過剰な刺激に圧倒されることがあります。
ぼくHSS型HSP内向型のようです
— てのじる (@Jill_Ane) January 3, 2024
HSPは5人に1人の割合でいるようですが、黄色の私は割とレアと思っていいのかな(わ…わーい…特別っぽくて嬉し…くない pic.twitter.com/simKdD2EVd
HSPの特徴
HSPの人々は、以下のような特徴を持っています。
①感覚の鋭さ: 音、光、匂いなどの感覚に対して非常に敏感です。例えば、騒がしい場所や強い香りに圧倒されることがあります。
HSPは生活音が大きい人が苦手。「ドアの開閉」「机に物を置く音」「足音」「貧乏ゆすり」「爆音のくしゃみ」「爆音の着信音」は特に最悪。嫌でも耳に音が入ってくるからストレスの原因に。さらに、この音は日常的に発生するからストレスが蓄積。ツラいよね。お願いだから周りを考えて静かにしてくれ。
— まてさん|HSPの恋愛 (@mate_hsp) April 10, 2024
うちの旦那さんはホントに生活音の1つ1つがうるさい。ドアの開閉は家の中強風が吹いとんかというぐらい力強くするし、声がまずでかい(元声楽隊)。くしゃみも顔が爆発したんかなってくらいに騒がしいので、一緒に生活し始めた時に病みかけました(笑)
②深い思考: 物事を深く考える傾向があり、他人の感情や状況に対して共感しやすいです。
③過剰な刺激への反応: 大勢の人がいる場所や、忙しい環境では疲れやすく、ストレスを感じることが多いです。
④感情の強さ: 喜びや悲しみなどの感情を強く感じるため、感情的な出来事に対して敏感です。
⑤内向的な傾向: HSPの多くは内向的で、一人の時間を大切にします。
私は、プレゼント選びにおいても、相手の好みや期待に応えられるかどうかを深く考え、悩むことが多く、何度もプレゼントを買い直してしまうことがありました。
そして相手に贈ることで更なる不安に襲われるのです。
このことをカウンセラーに相談するとテスト用紙を出されたという流れでした。
HSPの原因
HSPは遺伝的な要因と環境的な要因が組み合わさって形成されると考えられています。
研究によると、HSPは脳の神経系が敏感であることが関与しているとされています。
また、幼少期の経験や育った環境も影響を与えることがあります。
「自己肯定感が低い人」や「自分のことが嫌いな人」は、「育った環境」に注目して欲しい。例えばHSPに多いのは亭主関白で親が怖くて常に親の機嫌を伺って生きてきた人が多い。それって家庭環境のせいで、本人のせいではなかったりする。まずは知ることから。ゆっくり自分を愛していきましょう。
— ニャンちゃん (@radran20) November 4, 2022
家庭環境による影響は私個人の見解としても大きな要因の1つだと実感しています。
自身がピりついた家庭環境を経験したからこそ、ちゃんと子供と向き合えているか、可能性を広げているか、ちゃんと肯定してあげられているか、親の顔色を窺わず子どもらしく伸び伸び育ててあげられているかなどを毎日考えています…。
HSPの生活への影響
HSPであることは、日常生活にさまざまな影響を及ぼします。
①人間関係: HSPは他人の感情に敏感であるため、他人との関係が深くなる一方で、ストレスを感じやすいこともあります。
②仕事環境: 職場の騒音や人間関係のストレスが大きな負担となることがあります。適切な環境を選ぶことが重要です。
【☘HSPの方が向いている仕事は?】
— CONNECT = 自由 x 障害 x 仕事 (@CONNECTsyurou) May 13, 2024
HSPの方は共感力があり、クリエイティブ、細部にまで気を配れるのが強みなことから
・経理・事務
・デザイナー
・カウンセラーなどの仕事が向いています
また、人とあまり関わらない仕事として
・清掃員
・在庫管理
・新聞配達なども向いています
③自己理解: HSPであることを理解することで、自分自身を受け入れ、ストレスを軽減する方法を見つけることができます。
実は、『自分の強み分析』と同じくらい『弱み分析』も重要。
— アオ@内向型社長|HSP×INFP (@AoTeals_HSP) March 23, 2024
人間関係が苦手!っていう悩みも、「他人への興味が無い」「相手に合わせすぎる」「明るくない」「意見を言うのが苦手」「聞く力が弱い」「なめられやすい」など原因はさまざま。
苦手の正体を特定すれば、避けるべき環境が見えてくる。
HSPとしての生き方
HSPとして生きるためには、以下のような方法が役立ちます。
- 自己理解を深める: 自分がHSPであることを理解し、その特性を受け入れることが大切です。
- 環境を整える: 自分に合った静かな環境を作ることで、ストレスを軽減できます。
- リラックス法を見つける: 瞑想やヨガ、自然の中で過ごすことなど、リラックスできる方法を見つけることが重要です。
- サポートを求める: HSPの特性を理解している友人や家族、専門家のサポートを受けることが助けになります。
- 自己表現を大切にする: アートやライティングなど、自分の感情を表現する方法を見つけることで、内面的なバランスを保つことができます。
おすすめのHSP関連文献
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)に関する文献は多く存在し、理解を深めるために役立ちます。以下におすすめの文献をいくつか紹介します。
①鈍感な世界を生きる敏感な人たち
HSPの特性やその影響について詳しく解説。HSPがどのように世界を感じ、対処しているかを理解するのに役立ちます。
②「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本
繊細な人が日常生活で感じるストレスを、どうやって軽減するかについて具体的な方法や習慣を提案しています。
③繊細な人が快適に暮らすための習慣 医者が教えるHSP対策
HSPの特性を持つ人が快適に生活するための具体的なアドバイスや習慣を教えてくれる1冊。
④自分を大切にする生き方
今のライフスタイルを見直し、幸せに生きる為の生き方や心構えを書いた1冊。
⑤繊細さんの幸せリスト
繊細さはプラスの要素であると教えてくれる一冊。人生を豊かにするポイントが沢山書かれています。
⑥HSP!最高のトリセツ 気にしなくて大丈夫、気にしたって大丈夫
漫画やイラストがあるので読みやすい一冊。HSP当事者である著者の毎日が赤裸々に描かれています。
HSPに関する文献は、自己理解を深め、日常生活でのストレスを軽減するために非常に役立ちます。これらの本を通じて、HSPの特性を理解し、より良い生活を送るためのヒントを得ることができるでしょう。
まとめ
HSPは、感受性が高い特性を持つ人々のことを指します。
「心配性」「神経質」「シャイ」「怖がり」「チャレンジ精神がない」「ほかの子みたいに頑張れない」などと特性を理解されず、不当な評価を受けてきた人も多くいるかもしれません。
なかには周りの期待に応えようと『自分』というものを否定し、頑張りすぎている人もいるかもしれません。
私がちょいちょい自身のSNSでHSPの症状について書いている為、「HSPって何?」「発達障害?」「鬱?」などと質問をいただき、今回記事にまとめてみました。
冒頭で記したようにHSPは病気ではなく、多くの人が持っている特性の1つではありますが、だからといって自分から発せられるSOSを「みんな一緒だから」「甘えだから」「頑張らないと」という間違った鼓舞でかき消していては、いつか心が壊れてしまいます。
HSPであることを理解し、自分自身を受け入れることで、より豊かな人生を送ることが可能です。
私も、この特性があることを知ることで、「心配し過ぎるのは仕方が無いこと」という認識を持ち、ぐるぐると深い思考に陥った時にも一旦区切りをつけることができるようになりました。
また感受性の高さや自己表現の場としての特性が、ハンドメイド活動において大いに活かされているのだろうと感じます。
子供の育児に関しても、「そういった特性があるかもしれないからこの子の成長スピードに合わせてみよう」と心にゆとりを持つことが出来ています。
繊細過ぎたり、敏感過ぎることは不利なことばかりではありません。
周囲の人々もHSPを理解し、サポートすることで、より良い関係を築くことができるものだと思います。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。