梅雨は湿気が高く、また近年は、気温も高めの季節です。
この湿気と高温の環境が、体内の水分バランスを崩しやすくなる要因となります。
体内の水分バランスが崩れると、引き起こされるのは「むくみ」
今回は『むくみ』についてまとめていきたいと思います。
むくみの原因
湿気の高い環境では、体から水分が蒸発しにくくなり、体内に水分が溜まりやすくなります。これがむくみの主な原因となります。
また、暑くなる季節は外出が控えめになりがちで、運動不足になりやすい時期でもあります。運動不足はリンパの流れを悪くし、むくみを引き起こします。
さらに暑い季節は、冷たい飲み物や塩分の多い食事を取りがち…。これらも体内の水分バランスを乱し、むくみの原因になります。
冷えたビールの美味しい季節ですが、アルコールの摂取も、体内の水分バランスを崩すため、むくみを悪化させる可能性があります。
むくみが及ぼす健康と美容への影響と改善方法
むくみを放置すると、身体にどんな影響があるのか。以下に健康面と美容面別にまとめました。
健康への影響
- 循環器系への影響: 心臓や血管の負担が増え、高血圧や心不全のリスクが高まります。
- 腎臓への影響: 腎臓の負担が増え、腎機能の低下につながる可能性があります。
- リンパ系への影響: リンパの流れが滞り、感染症のリスクが高まります。
美容への影響
- 顔のむくみ: 顔のむくみは、目の下のクマや浮腫、ほおの膨らみなどを引き起こし、老けて見えてしまう原因になります。
- 体のむくみ: 体のむくみは、特に下半身に現れやすく、太ったように見えてしまいます。スッキリとした印象を損なってしまいます。
- 肌の荒れ: むくみが続くと、皮膚の血行が悪くなり、肌荒れやシミ、しわの原因にもなります。
このように、むくみは見た目の悩みだけでなく、深刻な健康問題にもつながる可能性があります。適切な対処をすることで、美容と健康の両面で改善が期待できます。
慢性化を防ぎたい!今日からできるむくみ対策
むくみを放置すると、慢性化して深刻な合併症のリスクが高まります。早期発見と適切な対策が重要です。
以下に今日から取り組めるむくみ対策をまとめました。
- こまめな水分補給…冷たい飲み物は避け常温の飲み物を少しずつ取りましょう。
- 軽めの運動…散歩やストレッチなどを取り入れ、リンパの流れを良くします。
- 塩分を控える…塩分は体内の水分バランスを崩すため、過度な摂取は控えましょう。
- アルコールの摂取も控えめに…アルコールは利尿作用があり、体内の水分バランスを乱します。
- 食事の改善…利尿作用があり、むくみ対策にも効果的なカリウムを多く含む生の野菜や果物を積極的に摂取しましょう。
また、ストレス管理にも気をつけましょう。
ストレスによって、体内の水分が適切に排出されず、皮膚や筋肉内に水分が溜まってしまったり、ホルモンバランスが乱れてむくみを引き起こす可能性があります。
また、ストレスは自律神経系にも影響し、血管の収縮や拡張のバランスが崩れ、むくみを引き起こすとされています。
ストレス管理には、まず十分な睡眠をとり、ストレスの原因を特定し、解消する努力をしていきましょう。
むくみ改善に効果的な栄養素と食材
【カリウム】
カリウムは体内の水分バランスを整え、むくみ改善に効果的です。
- 果物: バナナ、オレンジ、キウイ
- 野菜: ほうれん草、きゅうり、トマト
- 海藻: 昆布、わかめ
- 豆類: 小豆、インゲン
【 ビタミンB群】
ビタミンB群は利尿作用があり、むくみ解消に役立ちます。
- ビタミンB1: 豚肉、玄米、大豆
- ビタミンB2: 牛乳、卵、肝臓
- ビタミンB6: 鶏肉、バナナ、じゃがいも
【ビタミンC】
ビタミンCは血管を強化し、むくみ改善に効果的です。
- 柑橘類: オレンジ、レモン
- 野菜: ピーマン、ブロッコリー
【 食物繊維】
食物繊維は腸の働きを活性化し、むくみ解消に役立ちます。
- 穀物: 玄米、雑穀
- 野菜: キャベツ、ほうれん草
- 海藻: 昆布、わかめ
【たんぱく質】
適度なたんぱく質の摂取は、むくみ改善に効果的です。
- 肉類: 鶏肉、牛肉
- 魚介類: サーモン、マグロ
- 大豆製品: 豆腐、納豆
また、 生姜やニンニクなど、血行を促進する食材も効果的です。
マクロビオティックにおけるむくみの捉え方
マクロビオティックでは、梅雨から夏にかけての時期は体内の湿気に注目し、それを取り除くための食事療法や生活習慣の改善が提案されています。
マクロビオティックでは、むくみは体内に老廃物や水分が溜まった「水毒」の状態と捉えています。
腎臓の機能が低下し、体内の老廃物や水分が排出されにくくなることや、体内の水分バランスが崩れ、血行や リンパの流れが滞ることで、むくみが引き起こされると考えられています。
むくみ改善のためのマクロビオティックのアプローチ
- 排出機能を高め、体内の水分バランスを整えることがむくみ改善の鍵となります。
- 利尿作用のある生姜やなつめ、食物繊維の多い金針菜やはと麦などを取り入れることで、むくみ解消に効果的です。
- 体を温める温かい飲み物や、血行を促進するピリ辛の調味料も、むくみ改善に役立ちます。
- 適度な運動も、リンパの流れを良くしむくみ解消に効果的です。
特にヨガはリンパ液の流れを促進し、むくみを改善する効果が高いそうです!
時間がなかなか取れないという方は、こんなむくみ解消の方法もあるようですので、ぜひお試しを!
「寝る前に壁使ってこの姿勢を5~10分するのを2週間続けたら脚のむくみが取れてめちゃ細くなったし、便秘も解消されてズボンもゆるゆるになった!」って話を聞いたのでマジでやってみて欲しい!!
— ゆうや🍋【Yuya】-40kg達成!! ダイエット 料理 筋トレ ストレッチ ヨガ 美容 (@YuyaDiet40) June 14, 2024
白髪防止、ストレス緩和にも効く pic.twitter.com/KUvQGChL4i
ダイエット中にむくみは大敵。冷房で冷えやすい時期に座りっぱなしの姿勢が多い人は対策マストです。簡単にできる運動を取りいれてみてください。 pic.twitter.com/uNeGlMJK0S
— よしみ@ダイエットサポート (@nurtri_y) June 20, 2024
マクロビオティックではむくみを体内の老廃物や水分の滞留と捉え、排出機能を高め、体内のバランスを整えることが重要だと考えています。
むくみ改善に効果的なマクロビオティックレシピ
むくみを解消するには、排泄機能を高め、循環系を円滑にするような食事を心がけましょう。
【生姜なつめ紅茶】
- 生姜 … 5~10g
- なつめ … 5~10粒
- 黒糖 … 大さじ1
- 水 … 500ml
【作り方】
- 生姜は皮をむいて細かく刻む。
- なつめは種を取り除き、粗く刻む。
- 鍋に水、生姜、なつめ、黒糖を入れ、中火で10分ほど煮出す。
- 茶こしを使ってお茶を注ぐ。
- 好みで蜂蜜を加えて飲む。
めんどくさい場合は生姜パウダーやチューブで代用OK!
- 生姜には利尿作用があり、むくみ改善に効果的。
- なつめには抗酸化作用があり、むくみ解消に役立ちます。
- 温かい飲み物は体を温め、むくみを和らげます。
他にもマクロビオティックと、密接な関係性にある発酵食品の活用が効果的です。
発酵食品や発酵調味料は、身体のデトックスを促進する効果があります。
発酵食品に豊富に含まれる善玉菌で、腸内環境を整えることができ、消化吸収が改善され、むくみの原因となる水分の滞留が解消されるというわけです。
むくみに効果的な発酵食品
- みそ…大豆を発酵させた調味料で、カリウムや食物繊維が豊富。
- 納豆…納豆菌によって発酵された大豆製品で、腸内環境を整える。
- キムチ…乳酸発酵により作られる韓国の伝統的な漬物で、善玉菌が豊富。
- ヨーグルト…乳酸菌によって発酵された乳製品で、腸内環境の改善に効果的。
- 漬物…乳酸発酵により作られる伝統的な保存食品で、水分の排出を促す。
発酵食品の多くは、発酵の過程で塩分が加えられるため、塩分含有量が高くなります。
むくみが悪化するのではないかと思いがちですよね。
しかし、発酵食品に含まれる食物繊維やカリウム水分の排出を促進したり、
善玉菌の増殖により腸内環境が整うことで、むくみの原因となる便秘が改善したり、
発酵食品に含まれる抗炎症作用のある成分が、むくみの原因となる炎症を抑制してくれるなど嬉しい効果が沢山あるのです。
ただし、塩分含有量が高いのは確かなので、発酵食品は、1日1~2回少量ずつ摂取することが大切となります。
また、発酵食品と一緒に水分や食物繊維の多い食材を組み合わせると相乗効果が期待できます。
発酵調味料を作って毎日のお料理に使うのもアリですね。
まとめ
今回、むくみについて記事を書いたきっかけは母でした。
先日母が、孫に会いに我が家に来た時の事、最近足が痛いのだというので見てみると酷い鬱血状態。
むくみも酷く、これは自力で改善するのは難しいのではないかなという見た目になっていました。
すぐに病院を受診し、治療にとりかかったところ1週間で4㎏体重が減ったのだとか。
今はこちらの漢方を飲んでいるようです。
私自身も、羅漢している橋本病はむくみと切っても切れない密接な関係なので、酷くなる前に予防をしていかないとダメだなと思い記事をまとめました。
むくみは美容と健康を阻害する大きな要因ですが、適切なデトックス効果のある食材を取り入れることで、スッキリとした体質に改善できます。
デトックスを意識した生活習慣の見直しで、美しく健康的な体を手に入れましょう。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。