マクロビオティックの基本とヴィ‐ガンの違い。

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健康志向が高まり、最近よく耳にするマクロビオティック(以下:マクロビ)やヴィ‐ガンの言葉。

違いについてよくわからないですよね?

食べていいものは違ってくるの?お肉や魚は食べちゃいけないの?

というような疑問を持つ方も多いと思います。

『マクロビ』も『ヴィ‐ガン』も菜食主義が基本のヘルシー思考がベースであることは共通しています。

では、どういった違いがあるのか。

それぞれの特徴を見ながら比較していきましょう。

マクロビオティックとは



マクロビオティックは、「マクロ=大きな」「ビオ=生命」「ティック=術、学」の3つの言葉からなっています。

古代ギリシャ語を語源とした、「自然に即した命のあり方」という意味です。

桜沢如一氏が1930年代以降に提唱した長寿法で

石塚左玄の「食物養生法」の考え方と、東洋思想のベースとなる中国の「易」の陰陽を組み合わせた

「玄米菜食」という自然に則した食事法のことを言います。

マクロビオティックの原則と基本的な考え方

マクロビには基本となる3つの思想があります。

『身土不二』『一物全体』『陰陽調和』の3つです。

身土不二

暮らす土地の旬のものを食べることを意味します。

人間も植物も生まれた環境と一体。

熱帯地域でとれるフルーツには体内の熱を下げる働き、寒い地域でとれる野菜には体内を温める働きがあるように、
四季のある日本では、季節ごとの旬の食材をとることで、からだのバランスがとれるという考え方です。

【一物全体】

ひとつのものを丸ごと食べることを意味します。

自然の恵を残さず丸ごといただく。

食材そのものは、丸ごとでバランスがとれており、穀物なら精白していない玄米、野菜なら皮や葉にも栄養があり、
全てを摂ることでからだのバランスがとれるという考え方です。

陰陽調和

すべてのものに「陰」と「陽」がある、という考え方

『陰性』…遠心力・静かなもの・冷たいもの・水分の多いものなど。
『陽性』…は求心力・動きのあるもの・熱いもの・水分の少ないものなど。

この陰性と陽性のバランスがとれた状態(中庸)を大切としています。

この3つの思想をもとに、自然の流れに逆らわず、健康な暮らしを実現しましょうというのがマクロビの考え方になります。

ですので、マクロビでNGの食材というのは、実はありません。

食材として肉や卵、乳製品や白砂糖などは基本的には摂取しませんが、白身魚や小魚は少量なら食べてもよいなど、禁止されている食材がないところもマクロビの特徴といえます。

ヴィ‐ガンとは

ヴィーガンという言葉は、1944年のイギリスで生まれました。

イギリスのレスターベジタリアン協会から離脱した少数グループによって名づけられたと言われています。

ヴィーガンは基本的に動物性食品を一切口にしません。

乳製品やはちみつもNG食材で、動物の命を尊重し自然や地球環境にも配慮して生きるライフスタイルをおくる人達を指します。

ベジタリアンの一種ですが、最も厳格なベジタリアンであり、完全菜食主義者とも呼ばれています。

ベジタリアンの種類とヴィ‐ガンの種類

ベジタリアンの中に含まれるとされるヴィ‐ガンですが、それぞれ様々なタイプにわけられます。

ベジタリアンの種類
ラクト・ベジタリアン
(Lacto Vegetarian)
肉や卵を食べず、主に植物性食品で栄養を摂るというタイプ。ただし牛乳、ヨーグルト、バター、チーズなどの乳製品を摂取することは可能。
オボ・ベジタリアン
(Ovo Vegetarian)
完全菜食に近い。、魚や肉の動物性食品はもちろんのこと、乳製品も摂らない。一方で、卵を摂取することは可能。
ラクト・オボ・ベジタリアン(Lacto ovo Vegetarian)食事から魚や肉の動物性食品を排除。乳製品と卵は摂取可能。
ペスカタリアン
(Pescetarian)
魚介類を食べるが、鶏肉、豚肉、牛肉など他の陸生動物性タンパク質を食事から排除する。。卵や乳製品を摂取は人それぞれ。
ポロタリアン
(Pollotarian)
赤肉と豚肉を食事から排除するが、鶏肉、アヒルなどの家禽類を摂取する菜食主義者。
フレキシタリアン
(Flexitarian Vegetarian)
動物性タンパク質や動物性食品を食事から完全に排除するわけではない。動物性食品の摂取量を意識的に減らしたりして時折、あるいは、友人との外食といった特定の条件下では動物性を食べる菜食主義です。
オリエンタルベジタリアン
(Oriental Vegetarian)
動物性食材を避けるだけでなく、「五葷」の野菜も避ける。
(五葷=ニラ、ニンニク、ラッキョウ 、アサツキ(またはタマネギ)
ネギ )
ヴィ‐ガンの種類
エシカル・ヴィーガン
(Ethical Vegan)

動物の福祉や権利の考え方ベースのヴィーガン。
動物愛護の思想からヴィーガンを実践している。
衣料に使われるレザーやウールなどから生活に関わる動物性を避ける。
また製造過程に動物性が使用されるものも排除するなど、個人差がある。
ダイエタリー・ヴィーガン        
(Dietary Vegan)
ダイエットや健康維持の為に完全菜食を実践するヴィ‐ガン。
食事面のみのヴィーガンで食用以外は動物性を避けない。
エンバイロメンタル・ヴィーガン
(Environmental Vegan)
畜産や漁業は環境を破壊するとして、環境保全のために畜産を避けるべき肉類や乳製品などを食べない人々。
オリエンタル・ヴィ‐ガン
(Oriental Vegan)
動物性食材を避けるだけでなく、「五葷」の野菜も避ける。
(五葷=ニラ、ニンニク、ラッキョウ 、アサツキ(またはタマネギ)、ネギ )
ホールフード・ヴィ‐ガン
(Wholefood Vegan)
全粒粉や根菜の皮も摂るなど、意識的に未精製の食品を摂取する人々。
果物、野菜、全粒穀物、マメ科の植物、ナッツや種など、食材の皮や種なども丸ごと食べるスタイル。
ジャンクフード・ヴィーガン
(Junkfood Vegan)
調理工程の多い、加工食品に頼った食生活をしているヴィ‐ガンのこと。
ヴィ‐ガン製品であれば、揚げ物やお菓子なども食べる。
ローフード・ビーガン
(Rawfood Vegan)
生の果物や野菜、ナッツや種、そして48度以下の温度で調理された植物を食べる人のこと。
ローファット・ローフードビーガン
(Rawfat Rawfood Vegan)
フルータリアンとも呼ばれる。
主になものフルーツだけを食べる人のこと。
ナッツやアボカドなどの高脂質な食べ物も制限する

沢山の種類をあげましたが、実はここには書ききれない程、沢山のタイプがまだまだ存在します。

しかし国際ベジタリアン連合で認められているのは、たったの4つです。

  • ヴィ‐ガン
  • ラクト・ヴィ‐ガン
  • オボ・ベジタリアン
  • ラクト・オボ・ベジタリアン

これら以外を正式にベジタリアンだとは認定していません。

しかし人々の感じ方や、考え方、知識や生活環境、宗教などライフスタイルは様々。

これからもどんどんベジタリアン(ヴィ‐ガン)の種類は派生していくことでしょう。

まとめ

時折、『過激派ヴィ‐ガン』という言葉がネット上で話題になっています。

菜食主義を押し付けたり、反肉食のデモを起こすなど、少し過激な方法で自分たちの思想や活動を押し付ける菜食主義者の人々を意味する言葉です。

実は私も『マクロビオティックセラピストの資格を取りました!』とポストした翌日に

夕食のハンバーグの写真をアップしたら、ヴィ‐ガンの方から、長文のお叱りDMを頂戴しました。

アドバイスではなくめっちゃ説教。アラフォーにもなって、あんなに見ず知らずの人に叱られるなんて逆に新鮮。

しかしマクロビアンであれ、ベジタリアンであれ、ヴィ‐ガンであれ、それらはライフスタイルの一種にしか過ぎません。

ライフスタイルは人それぞれ、そして他人のライフスタイルを尊重することはとても大切なことです。

自分の思想やライフスタイルを押し付けることなく、色々な選択肢があることを知り

有益な情報や知識を取り入れ

常に自分をアップデートできるような人間になりたいものです。

それで今回も最後までお読みいただきありがとうございました‼

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