秋冬は寒さが厳しくなり身体の冷えを実感しますよね。
身体の冷えは、免疫力を低下させ風邪やインフルエンザなどの病気にかかりやすくなります。
また、血行不良を引き起こし、身体内に余分な老廃物がたまりやすくなることで、身体がだるくなったり、肩こりやたるみが生じる原因となります。
そこで大切なことは身体を温めること。
身体を温め、免疫力を高めることで、体調不良の予防ができます。
マクロビ温活をはじめよう
そこで実践したいのが『マクロビ温活』
マクロビ温活とは、マクロビオティックの食生活や生活習慣を取り入れることで身体の内部から冷えを改善し、健康を維持する方法のことを指します。
以下に、マクロビ温活の効果について詳しくまとめました。
- 血行促進の効果
マクロビの食生活には、体を温める効果がある食材が多く含まれています。
特に、葛根やしょうがなどの食材には、血行を促進する効果があります。 - 免疫力向上の効果
マクロビ食材には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
これらの栄養素は、免疫力を向上させるために必要なものです。 - 腸内環境改善の効果
マクロビ食材には、食物繊維が豊富に含まれています。
この食物繊維は、腸内環境を改善する効果があります。
腸内環境が整うことで、体内の毒素を排出しやすくなり、身体が温まります。 - 大腸癌予防の効果
マクロビ食生活は、大腸癌予防にも効果的です。
大腸が温まることで、腸内環境が改善されることが大切です。 - 睡眠の質向上の効果
マクロビの生活習慣を取り入れることで、心身ともにリラックスしやすくなります。
その結果、睡眠の質が向上することも期待できます。
睡眠の質が良くなることで、身体が温まります。
以上のように、マクロビ温活には、身体全体の健康を維持するためのポジティブな影響があるため、効果的です。
マクロビオティックの「陰」と「陽」とは
マクロビオティックでは、すべてのものに「陰」と「陽」があるという考え方があります。
陰性=遠心力・静かなもの・冷たいもの・水分の多いものなどを指します。
陽性=求心力・動きのあるもの・熱いもの・水分の少ないものなどを指します
マクロビオティックではこの陰性と陽性のバランスがとれた状態(中庸)を大切としています。
寒い季節には「陽性の食べ物」で料理をすることが、マクロビオティックを上手に実践する秘訣となります。
『陰性』の食べ物と『陽性』の食べ物
陰性の食べ物と陽性の食べ物にはそれぞれ以下のような特徴があります。
陰性の食べ物の特徴
- 太陽に向かって上昇して成長する
- からだを冷やし、ゆるめる力がある
- 温かい気候で育つ
- リラックス効果がある
- カリウムが多く含まれている
陽性の食べ物の特徴
- 地球の中心に向かって下降して成長する
- からだを温め、引き締める力がある
- 寒い気候で育つ
- 気力や活力を生む食べ物
- ナトリウムが多く含まれている
秋向きの食べ物
秋は「肺」と「大腸」が活発に動き出す季節。
これらの臓器は湿った状態を好む臓器です。
しかし、秋と言えば大気の乾燥がすすむ時期ですよね。
乾燥すればするほど風邪をひきやすく、咳が出たり、のどが痛くなったり、声がかれやすくなるのは誰もが経験していることと思います。
またお肌も乾燥によってトラブルを起こしやすくなります。
肺や大腸、お肌を潤す食べ物を食べて、乾燥から体の外側と内側、両方を守りましょう。
乾燥の改善の為に沢山水を飲んでも、かえって腎臓が弱って冷えを生じてしまい、肺と大腸を上手に潤すことはできないので要注意です!
食べ物の細胞の中にたっぷりと含まれた水分を身体に摂りこむ為に、旬の陽性食材を積極的に摂っていきましょう。
以下がおすすめの旬食材の一部です。
- 穀物 …玄米・もち
- 野菜 …根菜(人参・蓮根・大根)・濃い緑の野菜の葉(大根の葉・人参の葉)
- 豆製品 …大豆
- 海藻 …ひじき
- 魚介類 …小さい海魚(イワシ、ワカサギ)
- 果物 …りんご・柿
心や身体に不調を感じた時は、以上の食材を積極的に摂取して、芯から身体を潤し温めてみてください。
調理法の陰陽
調理法も陰と陽にわけることができます。
サラダなど冷たいもの、火をあまり通さないものは陰性。
それに対してスープやシチューのように、温かいもの、じっくり煮込むものは陽性と考えられます。
その他にも、下記の調理法の陰陽があります。
陰性の調理法
- 火を少ししか使用しない、または全く使用しない
- 時間をかけない
- 圧力をかけない
- 油・水を多くする
- 酢・甘味料・ハーブ等の陰性の調味料を多くする
- 土鍋・木製の調理器具を用いる
- 調理する場合は野菜を小さめに切る
陽性の調理法
- 火を多く使用する
- 時間をかける
- 圧力をかける
- 油・水を少なくする
- 塩・醤油・味噌等の陽性の調味料を多くする
- 鉄鍋・金属の調理器具を用いる
- 調理する場合は野菜を大きめに切る
これらの調理法を用いることで、食材などが持っている特徴を変化させることもできます。
例えば陽性の食材を陰性の調理法で調理することで食材の陽性の要素を抑え、中庸に近づけることもできます。
また、陰陽のバランスを考える上では、味付けも重要。
味を濃くすることで、料理全体を陽性に近づけることができたり、酸っぱい味付けや辛い味付けは、陰性に近づけることができます。
冬の季節など身体を温めたいという場合は少し味を濃くし、逆に夏の季節など身体を冷たくしたいときは酸味や辛味を意識した味付けをすると健康に効果的です。
まとめ
食材や調味料だけでなく、調理方法まで陰陽の考えを用いるマクロビオティック。
難しいと思う方も多いと思います。
すべての食材の特性を暗記するのは難しいですし、体質も人それぞれ。
マクロビを実践する上でいちばん簡単な取り組み方は、やはり『旬の食材を楽しむ』ということなのではないかなと私は思っています。
『栄養たっぷりの旬の食材を美味しくいただく』
それがまず健康な食生活に取り組む第一歩だと思います。
そこから、マクロビオティックに少しずつ興味を持っていただければ嬉しいです。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。