ただの貧血ではなかった。私が長年悩んでいる迷走神経反射についてのあれこれ。

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突然の軽い腹痛。

そこからジクジクとお腹が痛み出し、次第に悪寒と発汗が。

血の気が引いて視界には靄がかかり、耳鳴りが始まる。

周りの声を水の中で聞いているかのような感覚になりながら

とめどない吐き気と下痢症状に襲われ、しばらくして失神してしまう…あるいは、酷い眠気に襲われて意識を失ってしまう。

私はこんな症状に物心ついた頃から悩まされてきました。

幼いころに病院でくだされた診断結果は『貧血』

確かに、高校の時に謎に流行っていた献血に行けば『赤血球の数が少ない、貧血状態』と言われ献血ができなかったり、妊娠中は担当医から『なぜ歩けているのか』と言われるほどの貧血状態と言われました。

なので貧血症状が重いのは自覚しているのですが、それにしてもあの突如襲ってくる強烈な腹痛を『貧血』で片づけていいものなのか…。

解決方法もわからないし、病院に行ってもなんと説明すればいいのかわからない…。

20代後半から橋本病を発症し、それと同時に謎の腹痛・失神も頻発。

35歳で妊娠した時に様々な健康不安をX(旧Twitter)で呟いてみました。

その中でフォロワーさんから

『料理家の山本ゆりさんの症状に似ていますね』という有益な情報をいただきました。

早速山本さんのポストを拝見してみると

まさにこれ!といった内容が。

このポストで貧血ではなく『迷走神経反射』という名称があるのだと知ることができましたので調べてみました。

迷走神経反射とは

まずは迷走神経反射とは何なのか調べてみました。

ストレス,強い疼痛,排泄,腹部内臓疾患などによる刺激が迷走神経求心枝を介して,脳幹血管運動中枢を刺激し,心拍数の低下や血管拡張による血圧低下などをきたす生理的反応。脳幹血管運動中枢からの刺激は末梢各臓器の運動枝を介して,伝えられる。運動枝は骨盤内臓器を除く全臓器に分岐し,気管喉頭や消化管機能に影響を与える。本反射は生命維持のための防衛反応であるが,過剰反応をきたして身体異常を生ずることがある。排尿時の迷走神経反射により血圧低下をきたしたり(排尿時失神),迷走神経の過緊張により一過性の心停止をきたし失神することもある(迷走神経性発作vagal attack)。

日本救急医学会

はい、難しい。

まず迷走神経反射は、人間の自律神経系の一部であり、心拍数、呼吸、消化など、我々が意識的に制御することができない身体の機能を調節しています。

自律神経には、交感神経と副交感神経があり、交感神経は、おもにストレスを受けたときや緊急事態が起こったときに優位になります。

血圧や心拍数を上昇させるのが交感神経の働きです。

一方で副交感神経は、血圧や心拍数を下げ、体を回復させる役割があります。

さらに消化管の機能を助け、健やかな体に導くための重要な神経です。

交感神経と副交感神経のバランスが良いと、健康的な状態が続きますが、このバランスが崩れると、交感神経の働きが抑制され副交感神経である迷走神経が緊張状態になります。

その結果、血圧の低下や心拍数の減少を起こし、脳に血が届かなくなり、最終的には失神に至ります。

つまり、自律神経のバランスが著しく崩れることで引き起こされる症状ということですね!

主な症状例

迷走神経反射が強く働くと、以下のような症状を引き起こすことがあります

  1. 心拍数の減少:迷走神経は心臓に影響を与え、心拍数を下げることがあります。これは、心拍数が通常よりも低下し、脈拍が弱くなることを意味します。
  2. 低血圧:迷走神経反射が強く働くと、血圧が低下することがあります。これは、立ち上がったときや運動中にめまいや失神を引き起こす可能性があります。
  3. 吐き気や嘔吐:迷走神経は消化系にも影響を与え、吐き気や嘔吐を引き起こすことがあります。
  4. 発汗:迷走神経反射が引き起こすストレス反応により、突然の発汗が見られることもあります。

私個人の症状としては強い腹痛です。

酷い下痢症状を引き起こすケースが多くトイレから出るタイミングを失い、トイレの中で失神してしまうことも。

これは迷走神経反射が引き起こす心拍数の減少や血圧の低下が腹痛を引き起こす原因となるとのこと。

また逆に強い腹痛が迷走神経反射を引き起こす原因となることもあるそうです。

腹痛により過度な緊張や、ストレス、不安に襲われて自律神経が乱れるということですね。

これらの症状は個々の人により異なり、その程度も様々です。症状が強い場合や、頻繁に起こる場合は、医療専門家に相談することをお勧めします。

迷走神経反射が起こるおもな原因

以下のようなことが迷走神経反射の原因として挙げられます。

  • 長時間にわたる立ちっぱなし・座りっぱなし
  • 不眠、疲労、恐怖、緊張、痛み等の精神的・肉体的ストレス
  • 注射
  • 排便、排尿
  • 人混みや閉鎖空間などの環境要因
  • 飲酒
  • 薬剤(血管拡張剤や利尿剤)

注射が迷走神経反射引き起こすというのは有名なことなんだそうです。

注射による痛みだったり、注射に対する恐怖や不安もストレス反応を引き起こし、これが迷走神経反射につながるとのこと。

SNS上にも体験された方は多い様子。

私は注射によって迷走神経反射を引き起こしたことはないのですが、一応医師に伝えるようにしています。

そうすると大体の病院ではベッドに横になった状態で処置してくださいますので、同じ症状で悩まれている方は事前に医師に相談してみてください。

対処方法
  • 失神して転倒しないように、横になる、しゃがむ等の姿勢を取る
  • 立っている場合は足だけ動かす
  • 座っている場合は、足を交差させて組む
  • 横になっている場合、タオルなどをかませ、足を身体より少し高くする
  • 両腕を組んでから、引っ張り合う

これらは、運動によって血流の改善を促し、予防や回復を目指す方法です。

姿勢を変えたり、無理のない範囲で試してみてください。

予防策

迷走神経反射は予期せぬ身体の反応であるため、完全に予防することは困難ですが、以下の方法でそのリスクを減らすことができます。

  1. ストレス管理:定期的にリラクゼーションや瞑想を行うことで、ストレスレベルを低下させ、迷走神経反射のリスクを減らすことができます。
  2. 充分な睡眠:適切な睡眠は身体と神経系の健康に重要です。不足した睡眠はストレス反応を引き起こし、迷走神経反射のリスクを高める可能性があります。
  3. 適切な水分補給:脱水状態は迷走神経反射を引き起こす可能性があります。一日に適切な量の水分を摂ることで、脱水を防ぎます。
  4. 立ちくらみを避ける:立ち上がる時にはゆっくりと動くことで、立ちくらみや迷走神経反射を引き起こすリスクを減らすことができます。
  5. 適度な運動:定期的な適度な運動は心臓と血管の健康を保ち、迷走神経反射のリスクを減らします。

30代から頻発に繰り返すようになった迷走神経反射。

確かに、30で結婚生活がスタートして転職し、転職先でパワハラを受けて退職。

その後転職した先では、部署内に一人だけという特殊な環境で責任が重い毎日。家に仕事を持ち帰る日々が続くというストレス過多な生活。

35歳で出産してからこれまでの3年間はただただ睡眠不足の日々…。

睡眠に関する記事も書いているというのに…。

そりゃ症状が頻発するし、重くもなるよな…と猛反省です。

先週も外出先で倒れてしまったので、まずは睡眠時間から確保できるように対策しようと思います。

これらの予防策は迷走神経反射のリスクを減らす一方で、迷走神経反射が頻繁に起こる場合や、その症状が重い場合には、医療専門家に相談することが重要です。

まとめ

SNSはリスクも多いですが、ほんとに便利だなと感じたのが今回の出来事でした。

身体の不調って言語化が難しいですよね。

家族に言っても頻発する症状に苦しんでいる本人より慣れた反応をされてしまいます。

『あーはいはい、貧血ね。なんかあったら呼んでね』とトイレで放置なんてザラ(笑)

しかしなんと説明すれば伝わるのかわからないのですが、声が出ないんです。

というか大声は出しているんですが、自分にはとても小さく聞こえている不思議な感覚の中、この世の終わりかのようなさまざまな症状に襲われています。

しかしこうやってただの貧血ではなく『迷走神経反射』という名称をしることにより、予防策や対処の方法、または専門医に関する情報まで得ることができたので本当に感謝です。

規則正しい生活を心掛けて、持病だから仕方が無いと諦めていた迷走神経反射の症状を改善していきたいと思います。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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